びっくりしたこと

鍵屋をしていると本当にびっくりするようなことに何度も遭遇します。
そのうちのひとつを書いてみようと思います。

安否確認という仕事があります。連絡の取れなくなった人の安否を確認するため、家を開けるという仕事です。
依頼者が本人ではない場合には警察の立ち会いとなることもあります。

今回の依頼はマンションの一室で異臭がするのでカギを開けて欲しいというものでした。
この時点でなにやら嫌な予感がします。
異臭ということですから、マンションの中の人はもう亡くなっているのではないかと予想されます。

現場に近づくと確かに異臭がします。しかし、このような依頼が多い鍵屋だからわかることですが、このニオイは人が亡くなった時のニオイではありません。

ともかく強烈なニオイがすることは確かなので依頼通り開場します。
開錠した後は現場の第一発見者にならないようにすぐに後ろに下がって中を見ないようにします。

警察の人が中を確認しますが、どうやら死体はないようです。しかし、中には大量のゴミがあったということです。
どうやら誰かがこの部屋を不法に占拠して住み着いていたということです。
わたしは中をはっきり見たわけではありませんが、ドアが開いた瞬間に部屋の中から黒い虫がたくさん飛び出してきたので相当のゴミの量だったということでしょう。